高校生がやるべきことは、勉強と部活だけなのだろうか?それでも高校を卒業した後、胸を張って「悔いのない高校生活だった」と言えるのだろうか?
「文武両道」を座右の銘にしていた高校生の僕は、自分がやるべきことは勉強と部活だけだと思っていた。
インターハイに出場しながらも、定期試験では学年1位や2位をキープしていたこともあって、周りの大人からは褒められ、友達や後輩からは尊敬すらされていた。
でも、大人になってから高校生活を振り返ると、どうしても思ってしまうことがある。
”勉強と部活以外にも、高校生のうちにやっておくべきことがあったんじゃないか。”
この記事を読んでいる高校生の君が、大人になってから高校生活を振り返った時、絶対に後悔してほしくない。
そんな想いから、この記事では高校生のうちにやっておくべき7つのことをまとめた。特に、
- 大学生になったら海外に留学したい。
- 大人になったら海外で働いてみたい。
- 将来起業したい。自由な働き方をしたい。
こんなことを考えている高校生なら、参考にできる内容も多いはずだ。
YouTubeでも解説しました。動画のほうが分かりやすい方はこちらをご覧ください。
高校生のうちにやっておくべき7つのこと
高校生の時は勉強と部活しかやっていなかった僕も、大学生になってからは
- アフリカでボランティア活動
- アメリカに一年間交換留学
- 自分で本を書いて出版
- ブログだけで月10万円稼げるようになる
- 起業して難民支援
など、様々な活動に携わっている。そんな僕が、自分の高校生活を振り返って思う「高校生のうちにやっておくべきこと」は、この7つだ。
本を読みまくって人生の経験値を増やそう
高校生がやるべきこと、一つ目は「読書」だ。読書をして、人生の経験値を増やそう。
ありきたりな答えかもしれない。でも、僕自身が高校生活を振り返ると、読書を全然しなかったことを本当に、本当に後悔している。
起業した今ではビジネス書をたくさん読んでいるけど、高校生の僕は全くと言っていいほど本を読まなかった。
自分ひとりの人生では、経験できることには限界がある。だからこそ本を読むことで、誰かの人生を疑似体験するべきなんだ。そうやって、まだ十数年しか生きていない高校生は、人生の経験値を増やしていけばいい。
親や先生に、「部活と勉強以外で高校生がやるべきことは?」と聞いてみてほしい。きっと、ほとんどの人が「読書」と答えるだろう。間違いない。
僕は大人になってようやく、読書の真の価値に気づくことができた。周りの友人も「高校生のうちにやっておけばよかったことは?」と質問されたら、多くが「読書」と答えると思う。
もしかしたら、すでに周りの大人からは「読書しろ」と口酸っぱく言われているかもしれない。君はすでに行動を起こしているだろうか?騙されたと思って、本を読みまくってみてほしい。
学校の外に飛び出し、色々な人たちに出会おう
高校生がやるべきこと、二つ目は「学校の外に飛び出し、たくさんの人と出会う」だ。卒業後にどんな進路を選ぼうが、人との出会いはあなたの人生を加速してくれる。
高校生の時、僕は部活と勉強で本当に忙しかった。特に水泳部では全国大会を目指していたので、週6日練習していた時期もある。
けど、たまにある休日くらいは時間を作り、関心あるイベントや講演会に足を運んだり、学校以外の人に出会ったり、そんなことをやるべきだったと後悔している。
何よりも、高校生の強みはフットワークが軽いことだ。それに、高校生から「会いたい。話を聞きたい」と連絡が来たら、ほとんどの大人は何とかして時間を作ってくれると思う。
今の時代は”有名人”ともSNSで簡単に連絡が取れたり、情報収集もできるから、ひと昔前に比べたら、人と出会うチャンスは格段に増えている。僕の講演会にも高校生が参加してくれている。
少しでも興味が湧いたイベントがあったら、高校生でも積極的に足を運んでみよう。思い立ったらすぐにやるべきだ。後悔したときには、その会いたい人はもう居ないかもしれない。
部活以外に熱中できる何かを見つけよう
特にこれは、運動部に所属している高校生に伝えたい。高校生がやるべきこと、三つ目は「部活以外にも熱中できる何かを見つける」だ。
高校生の頃、僕は水泳部に所属していた。県大会で上位に入賞したり、インターハイに出場したりと、それなりの成績は残している。
当時は水泳に熱中していて、生活のすべてが水泳を中心に回っていた。僕が通っていたスイミングスクールにはインターハイで優勝する選手もいたし、かなり強豪な環境で練習していたと思う。
でも、ぶっちゃけ言うと、25歳になって海外で仕事をしている今、体力以外で水泳から学んだことを活かせる場面は、ない。
インターハイで優勝していた周りの選手も、今でもプロスイマーとして水泳をやっている人は一人もいない。水泳選手として食べていける人は、ほんの一握りの人たちだ。みんな水泳はやめて、全く関係ない企業に就職し、普通のサラリーマンとして働いている。
高校生の当時、「○○さんは水泳が速くてカッコイイな」と僕が思っていたその相手から、今では「海外で働く原君がカッコいいよ」と言われることがある。
こうやって当時を振り返ってみると、水泳以外の世界にも触れてみるべきだったと思う。現在海外で仕事をしている人間としては、例えば英語の勉強に熱中してみるのも良かったかもしれない。
もう一度言う。厳しいかもしれないけど、高校の部活で取り組んでいることを仕事にして、それで食べていける人は、ほんの一にぎりの存在、いや一つまみの存在だ。部活以外にも何か、熱中できることを見つけよう。
SNSやブログを使い、情報発信をしよう
高校生がやるべきこと、四つ目は「SNSやブログで情報発信する」だ。ただツイッターのタイムラインを眺めたり、YouTubeをダラダラ鑑賞しているだけではだめだ。自分が発信する側にも回ってみよう。
僕は高校生のときスマホを持っていなかったから、後悔しても仕方ないかもしれない。
でも、5年以上が経った今では状況が全然違う。実に93%の高校生がスマホを持っているらしい。
きっと高校生の人は、この記事もスマホで読んでいるのではないだろうか?
僕がインターネットでの情報発信を始めたのが、大学2年生のとき。自分の意見や考え、携わっている活動を毎日発信し続けた結果、約4年が経った今では情報発信力はかなり高まった。
この記事を編集している2020年6月現在、Twitterのフォロワーは24000人以上いる。
高校生こそ、ネットでの情報発信をやるべきだ。情報に敏感な時期だからこそ、自分の言葉で発信し続けるうちに、周りに流されない「軸」が生まれてくる。
その軸ができれば、自分の進路を考えやすくなるし、大人になってから求められる自己主張も簡単にできるようになる。
それに、情報発信力さえ身に付けておけば、いくらでもマネタイズしたり、仲間を集めたりすることができる。例えば高校一年生からブログを書き続けていれば、大学に入ってからバイト代と同じくらいブログだけで稼ぐことも不可能ではないだろう。
情報発信を続けていれば、文章を書く力も自然と身に着く。高校生なら受験はもちろん、大学生になった後はレポートや試験でも活かせるはずだ。
ネットでの情報発信は一石二鳥、いや三鳥だ。高校生こそ、インターネットをフル活用した情報発信をやるべきだ。
ブログに興味がある人は、こちらの記事もおすすめ➡高校生がブログを始めるべき6つの理由 18歳までに始めたら最強になれるよ - 原貫太のブログ
誰かに説明できるくらい日本のことをもっと理解しよう
高校生がやるべきこと、五つ目は「誰かに説明できるくらい、日本のことをもっと理解しよう」だ。海外に行ったことがある高校生なら、一度は感じたことがあるだろう。
僕はアメリカに留学しているとき、「日本の政治や歴史、文化を誰かに語れるくらい勉強しておけばよかった」と後悔した。
いくら海外に憧れていたとしても、日本の外に出たあなたは、外国人から見れば日本人になってしまう。だから、海外に出れば必ずといっていいほど、日本の政治や歴史、文化、生活習慣、宗教などについて質問される。
日本語で考えてもらって構わないが、もし君が外国人から
- 日本人はなぜ宗教を信じないの?
- 日本の政治にはどんな問題があると思う?
こんな質問をされたとしたら、堂々と答えられるだろうか?
大人になってから、本屋で「ゼロから学ぶ日本の歴史」「もう一度勉強しよう!高校社会」こんな本が売れているのは、みんな高校生のときにしっかり勉強しなかったことを後悔しているからだ。
せっかく授業にも組み込まれているのだから、高校生なら日本史や政治経済の勉強をひと通りちゃんとやるべきだ。
チャンスがあれば発展途上国に足を運ぼう
高校生がやるべきこと、六つ目は「チャンスがあれば、発展途上国に足を運ぼう」だ。
高校生には少しハードルが高いかもしれない。でも、僕は後悔している。高校生のとき、旅行でも研修でもいいから、本当の発展途上国を訪れるべきだった。
一応、僕は高校2年生でマレーシアを訪れている。ただ、それもパッケージ型の研修旅行だったから、途上国らしい一面を経験することはほとんどできなかった。
この記事を読んでいるほとんどの高校生は、生まれも育ちも日本だろう。でも、知ってほしい。日本のあたりまえは、決して世界のあたりまえではないことを。
一日三食食べられる生活も、温かい風呂やベッドがある生活も、学校に通える生活も、経済的に貧しい国を見たら、決してあたりまえのように保障されていない。
上の写真で僕と一緒に写っている子どもたちは、南スーダンというアフリカの国から逃げてきた難民だ。みんな、戦争のせいで家族や友達を亡くしている。
しかも、わずか300円という学費を支払えないだけで、半分以上の子どもは小学校に通うことができていない。
彼ら以外にも、僕たちが今生きているこの世界では、学校に行きたくても行けない子どもが6,000万人以上もいる。
君が正しいと思っている価値観や、あたりまえと思っている生活は、地球の反対に足を運んだら全く通用しない。自分の価値観を拡げてほしいからこそ、高校生がやるべきことの一つに「発展途上国を訪れる」を入れてみた。
英語でコミュニケーションする機会を作ろう
高校生がやるべきこと、最後は「英語でコミュニケーションする機会を作る」だ。高校生のとき僕は英語が苦手科目だったから、本当にやるべきだったと強く後悔している。
高校生の僕にとって、英語とは
- 長文読解
- 文法
- 英単語
これらを”教科書”で勉強するものでしかなかった。きっと、この記事を読んでいる高校生の多くも、同じように考えているだろう。
でも、アメリカに留学したり、アフリカで働いたりした経験を踏まえて、今断言しよう。英語は、机の上だけで勉強していては絶対にダメだ。
英語を使いながら仕事をしている今、
”英語はコミュニケーションを取るための道具に過ぎない”
というあたりまえのことに気づかされた。
英語でコミュニケーションを取るためには、リスニングやスピーキングの力だけではなく、自分の意見を英語で考え、分かりやすく相手に伝える力も必要だ。
僕の実体験から言えば、これらの力を伸ばすためには、とにかくたくさん英語を話す機会に身を置けばいい。高校生のうちからこれをやっていたら、大学受験で英語が足を引っ張ることもなかっただろう。
高校生の僕は、リスニングが大の苦手だった。リスニングとスピーキングは相互に関係を持つものだ。英語を話す機会を日常生活の中に用意すれば、リスニングの力も高めることができる。
僕が高校生のときは存在しなかったが、最近は、自宅にいながらSkypeで英会話が学べるオンライン英会話もある。一回のレッスン時間は25分と短いが、講師とのマンツーマンレッスンだから、たくさん英語を話すことができる。
一日25分くらい、どんなに忙しい高校生だって確保できるはだ。英語を勉強する時間の一部を、オンライン英会話の学習に充てても問題ない。むしろ、そっちの方が絶対良い。
本当に高校生に戻れたら、オンライン英会話は絶対にやっている。大学生のとき、留学に必要な試験をパスするのに、スピーキングやリスニングでとても苦労したから。
オンライン英会話にはたくさんの種類があるが、例えば大手のレアジョブ英会話 には、高校生向けのカリキュラムも用意されている。
オンライン英会話のほとんどでは1~2回の無料体験が受けられるから、少しでも興味を持った高校生は以下の記事を参考にしてほしい。
➡オンライン英会話無料体験24選 はしごして1ヶ月タダで勉強する方法 - 原貫太のブログ
さいごに
大人になった今だからこそ思う、高校生がやるべきことを紹介してきた。この中で唯一ハードルが高いとしたら、6つ目の「発展途上国に足を運ぶ」くらいだろう。
でも、僕の知り合いには、フィリピンのセブ島に一か月留学したり、アフリカのケニアにボランティアで渡航している高校生もいる。
他の人とは違う高校生活を送りたい人は、この7つ全部に挑戦してみよう。どれも、決して不可能なことではないはず。
大人になってから後悔しないように、有意義な高校生活を過ごしてください。
こちらの記事も一緒に読むとおすすめです➡高校卒業後の進路は大学だけじゃない【ギャップイヤー・起業・フリーランス】 - 原貫太のブログ