原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの国際協力活動から仕事論、情報発信術まで。※本ブログの内容は個人の見解によるものです。

フィリピンの少女(ストリートチルドレン)との出会い 僕が「国際協力」に目を向けたきっかけ/原体験

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いやぁ~皆さんどうもどうも。

 

先日無事にアメリカの大学での講演が終わり、少しずつ人生に落ち着きを取り戻しつつある原貫太です。

 

ただ残念なことに、授業で出される課題は相も変わらず絶望的な量の多さのため、特に休むことも無く動き続けています。アメリカでの生活に関してはまた別の機会に書きますね。

 

 

さてさて、今日は自分の人生を振り返る()がてら、「国際協力」に目を向けたきっかけについてでも書こうと思います。

 

どうせ書くなら楽しくということで、今回はフランクかつ過去の自分の写真を乱用しながら記事を書きます。楽しんでいってください。

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3歳の僕です。ここに載せた理由は特にありません

 

 

序説

最初に強調しておきたいこと、それは、僕は早稲田大学文学部社会学コース在籍という事実です。国際色豊かな国際教養学部でもなければ、看板学部の政治経済学部でもありません。あそぶん(遊文)とかいじられる奴ですね…

 

というのも僕は大学入学時、教員志望でした。早稲田大学文学部では1年生末に進級振分けが行われ、専攻学問(僕の場合は社会学)が始まるのは2年生からです。ので、2年生からは英文科に進み、英語科の教員になろうと考えていたわけです。ということで、1年生時は教職も真面目に履修していました。

 

大学入学後、特にサークルや学生団体に所属することも無く、何となく抱いていた海外留学という目標に向かって日々英語ばかり勉強していた大学1年の僕ですが、2013年夏に参加した英語合宿なるもので、「グローバル=リーダーシップ学」なる非常に聞こえの良い授業が存在する事を耳にします。

 

 

この授業、なかなかにレベルが高く、まさに「意識高い」学生が集まると共に、当時の自分にとってはなかなか難しい内容でした。世界に目を向けている英語ペラペラな同世代の学生。営利を目的とせず、社会的活動を行うNPO・NGOという団体の存在。グローバル=ビジネスの第一線で活躍してきた方の講演…。これといって自分の将来や世界の事を深く考えていなかった当時の自分は、その雰囲気に圧倒されると共に、自分が生きている世界が如何に小さいかを痛感しました。

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そもそも「"グローバル"とは何ぞや?」という疑問が浮かびますが、それはまた別の機会に考えたいと思います。

 

そして、「教師になる」というそれまで何となく抱いていた夢が果たして正しい物なのかどうか分からなくなった僕は、その後の進級希望コース調査時に、より将来の選択肢が広く、英文科よりは就職強そうな(笑)社会学コースを第一希望にして提出。見事通ります。

 

以上が、僕が早稲田大学文学部社会学コースに在籍することになった簡単な経緯です。少しでも良い会社に就職しようと頑張っていました()

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大学1年の僕。何か勘違いしていますね

 

 

一人の少女との出会い。スタディツアーinフィリピン

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フィリピン人に超モテた

 

そんなこんなで(笑)将来自分が進むべき道が不明確なまま社会学コース進級が決定した僕でありましたが、大学一年の春休み(2014年2月)、まさに原体験と呼べるような人生観を変える出来事が起こります。

 

当時少しずつ英語力が上達しつつあった僕は、「この春休み、海外(英語圏)に行こう!」と2013年10月あたりに決意。まぁ普通の動機ですよね。

 

今でさえ「や~いグローバルグローバル」と友達にからかわれる僕ですが、それまでの海外経験はニュージーランド(中学3年の修学旅行)とマレーシア(高校2年の研修旅行)のみ。純ジャパです。

※ちなみに純ジャパの定義は「海外滞在期間が半年未満」とかってどっかで聞いたことあります

 

そうして旅行の計画を考え始めた僕ですが、

 

・どうせ行くなら普通の海外旅行は嫌だな

・マレーシアがなかなか良かったので東南アジア辺りの途上国が良いな(安く済ませたいし)

・意識高いことしたいな

・就職に有利な経験を積みたいな

 

など、これくらいの動機でリサーチを始め、最終的に「海外ボランティア」というワードに行き着き、ボランティアプラットフォームが提供するフィリピン・スタディツアーに参加することとしました。

 

タイやカンボジアはじめ、色々なツアーがある中でフィリピンのプログラムを選んだ理由は、

 

・「ストリートチルドレン」という言葉に聞き覚えがあったので、自分の目でその存在を確かめたいと思ったから。

・俗にいう「貧困」を一番体験できそうな内容に思えたから。

 

くらいです。まぁ普通ですよね。ということでフィリピン行きましょう!

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父親と母親の見送りの下(笑)(笑)、いざフィリピンへ!この時超不安だった

 

悔しくて悔しくて、涙が出た

今回のスタディツアー、現地滞在は(たったの)6日間。スラム街で暮らす子供たちと遊んだり、孤児院を訪問して施設のスタッフから話を聞いたり、ストリートチルドレンにパンを渡す給食活動をしたり、ラジバンダリ。当時の僕にとっては活動全てが新鮮で、非常に充実した時間が過ぎていきました。

 

が、大切なのはこの後なので、今回は個々の活動については詳しく書きません(笑)。写真を楽しんでください。

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スラム街に暮らす子供たちと。現地の子供たちと写真を取ったらFacebookにあげる!

 

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ストリートチルドレンと。現地の子供たちと写真を取ったらFacebookにあげる!!

 

 

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孤児院に暮らす子供たちと。現地の子供たちと写真を取ったらFacebookにあげる!!!

 

正直に、というよりも写真が証明しているように、僕は活動を楽しんでいました。別に楽しむことは悪い事ではないと思いますが、彼らの笑顔の裏に潜む途上国の問題を見つめようとはしていませんでした(なんせ就活の為でも有りましたからね…笑)。

  

 

そんな感じで有意義な6日間を過ごしたわけですが、最終日の2014年2月17日、空港に向かうバスの中から僕はとある光景を目撃します。

  

 

車の往来激しい3車線の道路。その上を、車と車の間を縫いながら歩く一人の少女。ボロボロのワンピース。7歳くらい。

彼女は、裸の赤ん坊を抱えながら車の窓ガラスを叩き、物乞いをしていました。

  

 

あの瞬間に感じた気持ちは、何とも表象し難いですね。

 

ご存知、こんな光景は途上国では日常茶飯事である上に、まぁやらせでしょう。帰りがけの観光客から少しでも多くのお金を貰うために、自分たちをより可哀想に、より見すぼらしく見せるわけです(まぁやらせだとしてもそれはそれで問題だとは思いますが)。

 

が、当時の自分はそんな裏話知りません。目の前で何が起きているのかが全く理解できず、

 

「この6日間、散々色々な場所で活動に従事してきたのに、まだここにも困っている人がいる。それに、今まで見たきたどの子供よりも、困っているように見える。」

 

と、ただ呆然としてその光景を見ていました。そして同時に、

 

「自分がこれまで行ってきた活動は何だったんだ。もっと他に目を向けるべき問題、やるべきことがあったのではないか。」

 

と、強烈な後悔に襲われます。

  

 

この時、自然と、本当に自然と自分の中に芽生えた言葉が、"世界の不条理"

そして、その"世界の不条理"をただ仕方の無い物として受け入れてしまうのではなく、どんなに微力であっても抗いたい。挑戦したい。そんな気持ちが芽生えました。

  

 

ちなみに、この後空港に到着した僕は最後の集合写真で死んだような顔を見せ、そしてトイレに駆け込み軽く泣きます。

 

 

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以上が、僕が「国際協力」の世界に目を向けたきっかけです。もちろん、細かいところをもっと分析すれば他にもきっかけやら動機やらは出てくるでしょうし、また団体を立ち上げた理由はこれだけではありません。

 

が、僕にとってフィリピンでの経験、何よりも一人の少女との出会いはとても大きな意義を持っています。

  

  

学生による国際協力や国際交流活動、また短期のスタディツアーやボランティアで一つキーワードとなるのが、「笑顔」という言葉。

 

もちろん、「子ども達の笑顔の為に」「笑顔は世界の共通言語」といった文句にも共感できます。「厳しい境遇に置かれているにも関わらず、笑顔を絶やさずに力強く生きる人々。」「言葉は通じなくとも、笑顔は国境を超える。」それも一つの事実であり、僕らがそこから学ぶことは沢山あると思います。

 

ただそれだけではなく、いやむしろそれ以上に、一歩視点を引いてみて「その笑顔の裏には、どんな問題が潜んでいるのか。」を冷静になって考えてみることが、また大事かと思います。

 

そしてそのためには、時には学術的に、時には専門的に、特に学生であれば「勉強」することが大切であり、またその学び続ける「姿勢」が、僕のような学生が国際協力活動を志す上で相応しい姿勢ではないかと感じるのです。

僕自身、最終日に物乞いをする少女を見かけることなく、「楽しい」という経験だけでスタディツアーを終わらせていたら、今の自分は無いかもしれない。

 

 

最後に補足ですが、どんなにアメリカで勉強を頑張っても、どんなにバングラデシュで活動を頑張っても、どんなにアフリカで活動を頑張っても、あのフィリピンの少女に対して、僕はまだ何も出来ていない。

 

不思議ですね。あの光景が、今の自分を創っているのに。

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(追記)

近年、大学生にとってフィリピンは語学留学の地として人気を高めています。僕も、語学留学をしたいなら、アメリカではなく絶対にフィリピンを薦めています(関連記事→「後輩「語学留学でアメリカに行きたい」僕「は?フィリピン行けよ」」

 

最近だとセブ島が人気高いですね。「日本から4時間のロケーション」「日本の約1/3~1/6の物価」「ヨーロッパやアメリカに比べ約1/3の低価格で留学が可能」「フィリピンの世界トップレベルのビジネス英語力」「1年を通じて常夏の自然豊かなリゾート地料金は1週間73,000円(寮・食費込み)」といった理由があるようです。セブ島はめちゃくちゃ綺麗ですよ~!

 

まだまだ発展途上のフィリピン、語学留学に加えてストリートチルドレンやスラム、孤児院などに携わるボランティアもできたら、相当価値ある留学になると思いますよ。

 

思い立ったが吉日。資料請求やら説明会に参加するやら航空券調べるやら、すぐに行動を起こしましょう。もし少しでも「やりたい!」と思ったなら、そこから先で考えるのは「やるかやらないか」ではなく、「どのようにしてやるか」です。