原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの国際協力活動から新時代の働き方、情報発信術まで。※本ブログの内容は個人の見解によるものです。

【12月は寄付月間】あなたは「本当に意味のある寄付」ができていますか?

12月は寄付月間。あなたは「本当に意味のある寄付」ができていますか?

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12月は寄付月間。日本中の様々な場所で、寄付に関するイベントやキャンペーンが開かれています。僕が代表を務める国際協力NGOコンフロントワールドでも、12月末までにマンスリーパートナー100人達成を目標に活動しています。

 

 

一方、アメリカやヨーロッパ諸国と比べると、寄付文化が定着していないと言われる日本。中には、「寄付なんて意味がない」とすら発言する人もいます。

 

 

「本当に意味のある寄付」って、何なのでしょうか。この機会に一緒に考えましょう。

 

 

毎年12月は寄付月間

12月-寄付月間

 

寄付月間(Giving December)は、NPO、大学、企業、行政などで寄付に係る主な関係者が幅広く集い、寄付が人々の幸せを生み出す社会をつくるために、12月1日から31日の間、協働で行う全国的なキャンペーンです。この寄付月間は、特定の団体への寄付をお願いするものではありません。一人ひとりがこの機会に寄付について考えたり、実際に寄付してみたり、寄付月間についてソーシャルメディアで広げたりすることや、寄付を受ける側が寄付者に感謝して、きちんと寄付の使い道を報告することが進むきっかけにしたいと考えています。「寄付月間2017」より引用)

 

2年前の2015年に始まった、12月を「寄付月間」とする動き。寄付月間実行委員会が進めるこのキャンペーンの共同事務局長は、非営利セクター必読の一冊『ファンドレイジングが社会を変える』でも知られる、日本ファンドレイジング協会の鵜尾雅隆さん。昨今の日本の寄付文化の変革を率いてきた第一人者です。

 

 

この時期には民間企業でボーナスが支給されたり、またクリスマスやお歳暮の時期にも重なっていることから、「冬季寄付キャンペーン」を実施しているNPOもたくさんあります。

 

 

日本人のほとんどが寄付をした経験がある

日本人-寄付

 

この記事を読んでいるあなたも、これまでに寄付した経験が一度や二度はあるでしょう。

 

街中で行われる街頭募金。コンビニのレジ横に置かれた募金箱。学生時代の赤い羽根募金…。

 

 

実際の調査結果でも、日本人のほとんどが寄付をしていると示されています。2004年の大阪大学大学院国際公共政策研究科の調査によれば、2002年に現金寄付をしたことがある家庭は53.8%、現物資産による寄付をしたことがある家庭が12.0%と、あわせて65.8%の家庭が寄付経験があると答えています。

 

他の調査結果を参照しても、概ね日本人の6割~7割は寄付した経験があると言われています。

 

 

一方で、日本の寄付市場とアメリカの寄付市場を比べてみると、その間には絶大な差があることが分かります。

 

しかしそれでも、「日本の寄付がこれまで活発だったか」というと、そうとはいえないのが事実です。(中略)日本の個人寄付の総額は、推計で年間2189億円であるのに対して、アメリカの個人寄付は22兆9920億円ともいわれています。その差は、実に約100倍という大きなものです。もちろん、日米で経済規模や人口の違いはありますが、経済規模や社会規模でいうと、GDPでも人口でもアメリカは日本の2倍強ですから、これほど大きな寄付金額の差を十分に説明することができません。『ファンドレイジングが社会を変える』より引用)

 

アメリカでは人口の9割が寄付をしていると言われていますが、日本でも6~7割の人は寄付経験があることを考えると、これだけの差が生まれる原因は一人当たりの寄付額にあるようです。

 

 

買い物をした時、レジ横に置かれた募金箱にお金をチャリンと入れることも、「寄付した経験」にカウントされます。また、東日本大震災が起きたこともあり、当時まだ高校生だった僕も、街頭募金に100円を入れたことが何回かあります。これも、「寄付した経験」としてカウントされます。

 

 

アメリカでは一人あたりの寄付額は約18万円と言われるのに対して、なぜ日本ではこれほどまでに寄付金額が少ないのか。鵜尾さんは、日本の寄付社会を「つり銭型寄付」という言葉を使い説明しています。

 

 

ほとんどの人が寄付した後の「成果」に関心がない

寄付-意味

 

この日本の寄付の背景のひとつとして、私は、日本社会が「つり銭型寄付社会である」と表現して説明しています。何か特定の目的のためにある程度のまとまった金額を寄付するのではなく、「気が向いたときに、つり銭程度を寄付する」という行動が中心的に見られるという社会です。

金額の大小だけがポイントではありませんが、つり銭型寄付社会の特徴として、ぱっと思いついた時に身近で信用できそうなところに寄付をして、その後の使途や成果にはそれほど大きな関心を持たないという傾向があります。『ファンドレイジングが社会を変える』より引用)

 

ずばりこの文章が、日本の寄付社会の実状を端的に説明しているでしょう。

 

街頭募金でも、コンビニ募金でも、赤い羽根募金でも、日本人のほとんどは"その時"に気が向いたら寄付をする。「気が向いたら」なので、大きな額ではなくつり銭程度の金額しか寄付をしない。

 

そして、自分の寄付が何に使われたのか、どんな社会変化を起こすことに貢献したのか、「寄付の成果」にはほとんど関心を持ちません。僕自身も、東日本大震災が起きた後の街頭募金で寄付した時は、そもそもその団体がどんな活動をしているのかを知らなかったし、寄付したお金がどんな成果に結びついたのか、全く興味がありませんでした。

 

 

「本当に意味のある寄付」をするために

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クラウドファンディングを通じて集めた資金を使い設立支援した南スーダン難民によるサッカーチーム

 

他方で、寄付をして、社会になんらかの変化を起こしていきたい、寄付したあとの結果や変化を見ていきたいという感覚の寄付を、私は「社会変革型寄付」と呼んでいます。

社会変革型寄付の最大のメリットは、寄付者がまとまった金額を寄付してくれる可能性があるというNPO側にとってのメリットと同時に、寄付者が寄付の成功体験を得やすいという、寄付者側のメリットもあります。街頭募金で小銭を寄付して、成果がどうなったのかちっともわからないというよりかは、10万円寄付して、「あなたの寄付のおかげで、〇〇が実現しました!」という報告や感謝に触れ、自分の人生の中で達成感を感じるほうが良いという寄付者もいるでしょう。 『ファンドレイジングが社会を変える』より引用)

 

南スーダン難民によるサッカーチーム設立支援のためにクラウドファンディングを通じて資金を募った時も、緊急支援物資を届けるためにキャンペーンを通じて資金を募った時も、支援者の方からある言葉をもらいました。

 

 

私はアフリカに行くことはできない。だから寄付しかできないけど、それでも難民の力になりたいんだ。

 

 

アフリカに滞在している時、「寄付を通じて社会を変えたいという支援者からの期待」を背負っているんだから、どんなに大変でも起き上がって、そして前を向き続けよう。そう、良い意味でのプレッシャーを感じることができました。

 

 

支援完了の報告をした時は、寄付者の方から「無事に支援が届いてとても嬉しいです!」という喜びの声もいただきました。

 

 

支援者の方々は、「社会変革したい」という想いを、寄付を通じて僕らに託してくれていたのです。この「社会変革型寄付」こそが、「本当に意味のある寄付」だと僕は考えています。

 

 

大きな組織よりも小さな組織の方が「寄付の成果」が見えやすい

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名古屋市の教員約400名を対象に行った平和講演の様子(photo by Confront World

 

国際機関や大型のNGOだと、自分の寄付がどんな社会変化に繋がったのかを具体的に捉えるのは難しいのが現実。なぜなら、そういった組織では政府からの助成金や企業寄付など、1000万円単位での資金移動がしょっちゅう起きているからです。

 

国際協力NGOコンフロントワールドは、ホームページやFacebookを通じて、定期的な活動報告をしています。何よりも、代表を務める僕が「日本で一番発信力がある国際協力のプロになる」と公言しており、毎日のように活動の様子や国際協力に関する情報を、SNSやブログを通じて発信しています。

 

 

大きな組織よりも小さな組織の方が、「寄付の成果」が捉えやすいという特徴があります。特に、僕らのように現地でも草の根で活動する組織は、支援対象者の「顔」も見えやすい。

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photo by Confront World

 

さらには、僕たち含めて日本の民間NGOは、慢性的な資金不足に苦しめられているのが実情です。資金的に余裕があれば、不条理に苦しめられている人たちをもっとたくさん救うことができるのに。そんな悔しい気持ちを抱えながら活動しています。

 

中には、「私たちは寄付しかできないんだ。ごめんね…」と言葉をかけて下さる人もいますが、必死になってNPO運営に携わる僕らにとっては、「寄付しかできない」という言葉がとてつもなく有難いのです。

 

 

マンスリーパートナーは「社会変革型寄付」

寄付-意味
寄付者へのお礼状を書くスタッフ

 

コンフロントワールドが提供する継続寄付制度「マンスリーパートナー」は、この「社会変革型寄付」にあたります。

 

 

継続寄付制度はよく、「マンスリー"サポーター"」という言葉が使われています。でも、僕らは「マンスリー"パートナー"」と呼んでいます。「サポーター」ではなく、共に社会変革を起こす「パートナー」として、支援者の皆さまを位置付けているのです。

 

 

寄付だけではなく、パートナー限定の情報発信や活動への一部アイデア出しなどを通じ、より双方向な関係を築いていきたい。従来の寄付の仕組みより、さらに一歩踏み込んだ形で国際協力に関わっていただき、私たちと近い距離で「不条理の無い世界」を目指して歩んでいきます。

 

 

現在、12月末までにマンスリーパートナー【100人達成】を目標にしていますが、正直に言います。とても苦戦しています。

 

 

僕は来年3月に早稲田大学を卒業し、アフリカに駐在し始め、支援プロジェクトをゼロから創り上げる予定です。資金的に余裕があれば、現地での活動はもっとスムーズに進み、一人での多くの人たちに必要な支援を届けることができます。

 

 

 

あなたの力が必要です。僕たちが思い描くビジョン、"不条理の無い世界の実現=生活と権利が保障され、誰もが自分で未来を決められる社会"に賛同してくださる皆さま。ぜひこの「寄付月間」にあわせて、「社会変革型寄付」であるマンスリーパートナーになってもらえないでしょうか?月500円~可能です。

 

 

一緒に、"世界の不条理"に立ち向かいましょう。どうぞ心からのお願いを申し上げます。

 

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