原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの活動から起業/仕事論、海外生活のノウハウまで。※本ブログの内容は個人の見解によるものです。

国際協力師とは?最新の解説を加えてみた

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突然ですが「国際協力師」という言葉を聞いたことはありますか?

 

 

僕は『国際協力師たちの部屋』であたりまえのように使っている言葉ですが、一昔前に誕生したばかりということもあって、国際協力の業界でもそこまで広く浸透していない印象を持っています。

 

 

2005年から誕生した「国際協力師」という言葉・概念。その生みの親である山本敏晴さんのブログ「国際協力師とは 2,363字」(記事が書かれたのは2007年…)を引用しながら、原貫太なりに最新の解説を加えました。

 

 

 

 

国際協力師とは?

国際協力師

 

国際協力師とは
NPO法人・宇宙船地球号が
2005年ごろから提唱しだした
新しい職業人の概念である。

生活するのに十分な給料をもらい
プロとして国際協力を持続的に行っている人々を指す。「山本敏晴のブログ」より引用)

 

NPO法人宇宙船地球号は、「本当に意味のある国際協力」を啓発するために、山本敏晴さんが2005年に創設した団体。

ただ、2013年5月末には、山本さんが病気になってしまったことから、団体としての活動はほぼ停止されているとのこと。(参照:山本敏晴およびNPO法人宇宙船地球号の沿革と略歴、著書の紹介20130608まで_8084字

 

国際協力や海外支援は、どこか「慈善活動として行うもの」といった固定概念が未だ根強く残っている印象もあります。今ではNPO法の促進などにより、民間NGOの社会的プレゼンスも高まってきましたが、「国際協力=慈善活動=ボランティア=無給・薄給」という雰囲気がある中で、「国際協力師」という仕事人の概念が普及したことには大きな意味があります。

 

 

国際協力師って具体的にどんな仕事を指す?

国際協力師

 

国際協力師に相当する人々としては、以下の五つを指す。

 国際公務員(国連職員、世界銀行職員、等)
 政府機関職員(JICA職員、JBIC職員、JETRO職員、等)
 政府機関専門家(JICA専門家(技術協力専門家)、等)
 有給NGOスタッフ(国際大型NGO有給職員、等)
 開発コンサルタント会社職員「山本敏晴のブログ」より引用)

 

「青年海外協力隊は国際協力師に含まれる?」という疑問を持った人がいるかもしれません。「海外ボランティアを仕事にしたいあなたが青年海外協力隊を目指すべき3つの理由」で書いたように、青年海外協力隊は、無給で行う一般的なボランティアとは違います。2年間派遣されている間に、「再就職準備金」という名の"給与"が毎月約6万円もらえる上に、現地での住居や渡航費も負担されます。 

 

一方で、

 

〇2年間という派遣期間が決まっていること→持続的とは呼べない

〇「生活するのに十分な給料」ではないこと→あくまで"再就職準備金"

 

また、「国際協力を仕事にしたい大学生が在学中に体験すべき2つのこと」で書いたように、「数字で結果を出す」という点が求められないことから、青年海外協力隊はプロではないため、国際協力師には含まれないのでしょう。

 

 

国際協力師になるための「資格」

国際協力師

 

一般に、国際協力師という職業に就くためには、
以下の三つの資格が必要である。

1.英語力(TOEFL 600点以上(CBT 210点以上), TOEIC 860点以上)
2.大学院修士(なんらかの開発分野での専門性の証明)
3.二年間の海外勤務経験(青年海外協力隊、UNV、NGO等)

もちろん、団体によって就職条件は様々であり、異なるが、
上記の三つがあったほうが、就職できる確立は、一般に高い。「山本敏晴のブログ」より引用)

 

英語力に関してですが、今はTOEFL pbtではなく、TOEFL ibtのスコアが求められます。pbtは"paper-based test"の略称、ibtは"internet-based test"の略称です。日本ではもうibtしか受験することはできません。

 

pbtは677点満点、ibtは120点満点なので、山本さんが言っている「TOEFL 600点以上」は「TOEFL ibt 100点以上」と解釈して問題ないでしょう。

 

この3つ以外にも、

 

4.他の国連公用語(仏、西、露、中、アラビア語)
5.大学院時代の国際機関または政府機関でのインターン経験
6.大学時代のNGOまたは企業でのインターン経験

 

があることが望ましいとされています。以下の記事を参考にして下さい。

 

 

僕は国際協力師なのか…?

国際協力師

 

山本さんが提唱する国際協力師の中には、「有給NGOスタッフ」が入っています。

 

僕は昨年5月に国際協力NGOコンフロントワールドを起業し、スタッフとして働いています。が、現在は給料は一円ももらっていません。

 

国際協力師とは

(中略)

生活するのに十分な給料をもらい
プロとして国際協力を持続的に行っている人々を指す。

 

生活するのに十分な給料…。

 

十分な給料…。

 

給料…。

 

 

 

!!!

 

 

僕、今はコンフロントワールドから一円ももらっていません。ということは、僕は国際協力師ではないのか…!?

 

 

が、それでも僕は本の売上や講演の謝礼(ありがとうございます)、またブログや有料マガジンから収入を得ています。決して生活するのに十分とは言えませんが、それなりの「お金」を受け取りながら国際協力に携わっています。

 

 

山本さんの書かれたのは2007年。あれから10年以上経ち、当時と比べても収入を得る方法は多様化してきました。

 

先日、ベナンで起業している内藤さんから「原さんはニュータイプの国際協力師ですよね」って言われ、自分でも「たしかに~」と納得した節があります笑

 

 

まとめ

〇国際協力師とは、生活するのに十分な給料をもらいながら、プロとして国際協力を持続的に行っている人々のこと。山本敏晴さんらが2005年に提唱し始めた。

〇国際協力師には、「国際公務員」「政府機関職員」「政府機関専門家」「有給NGOスタッフ」「開発コンサルタント会社職員」があたる。

〇国際協力師になるには、一般的には「英語力」「大学院修士」「二年間の海外勤務経験」が必要。TOEFLは当時と今では「pbt→ibt」に変わっている。

〇原貫太は「ニュータイプの国際協力師」

 

 

山本敏晴さん著作の以下2冊は本当にオススメです。『国際協力をやってみませんか?』は2012年出版と比較的新しい一冊です。

 

新卒で国際協力を仕事にした原貫太・延岡由規による『国際協力師たちの部屋』もよろしくお願いします!

note.mu

 

 

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