「夢は貧困で困っている人を支援することです」という人がいるけど、それは夢じゃない。手段。
— 原貫太 Kanta Hara (@kantahara) 2018年1月3日
それが夢である限り、君の夢が叶うためには貧困で苦しむ人が存在し続けなければならないことになる。矛盾する。
本当にあるべき夢は、貧困で困っている人を支援した後に待っている世界を実現することだよ
将来の夢が貧しい人を助けること?
僕のTwitterのフォロワーには国際協力に関心を持つ中学生や高校生、大学性が多い。彼らのプロフィールを見ていると、中にはこんなことを書いている人がいて、目がいってしまう。
将来の夢は貧困で困っている人を支援することです。
将来の夢はNGOに勤めて国際貢献をすることです。
単刀直入に言うと、それは夢じゃない。手段だ。
その二つが夢である限り、君の夢が叶うためには、貧困や紛争で苦しむ人が世界に存在し続けなければならないことになる。これって、君の考えとは矛盾するはずだ。
"世界の不条理"に挑戦した先に待つ世界、それが僕の夢
僕も大学3年生くらいの時まで、自分の信念は"世界の不条理に挑戦すること"だと思い続けてきた。でも、この信念を持ち続けるためには、世界には不条理が蔓延し続けなければならないことになる。
だから、"世界の不条理に挑戦した先に待っている理想の世界"を考えてみた。それが"不条理の無い世界"であり、僕の本当の夢、つまりビジョンであることに気が付いた。
国際協力をすること自体が目的になっていないか?
「貧困で困っている人を助けたい」「NGOに勤めて国際貢献をしたい」という君が考えるべき本当の夢は、貧困で困っている人を支援した後に待っている理想の世界を実現することだ。
国際協力は、理想の世界を実現するための手段でしかない。君は、国際協力をすること自体が目的になってしまってはいないか?
大切なことを見失わないために、なぜ国際協力をしたいのか、その目的や、国際協力を通じて実現したい夢を考えよう。
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大学新卒で国際協力を仕事にした原貫太と延岡由規による国際協力マガジン『国際協力師たちの部屋』では、「国際協力」という言葉の定義、また「なぜ国際協力をするのか?」に関する二人の意見を徹底して書いています(vol.1-1~1-4)。ぜひご購読ください。
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