原貫太の国際協力ブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカ、社会問題などのテーマを中心に解説しています。

アフリカ英語の訛りってどんな感じ?アフリカ英語の特徴を解説!

フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。東アフリカのウガンダと日本を往復しながら仕事をしています。

 

アフリカでは英語圏の国も多いのですが、アフリカ英語はとにかく訛りがキツイです。特に年配の方が話す英語は訛りがすごくて、もはや現地語と間違えそうになる…。

 

が!最近になってアフリカ英語の訛りは、実は日本人にピッタリなのではないかと感じるようになりました。アフリカ英語の特徴を解説しつつ、その理由をご紹介します。

 

 

アフリカ英語の訛りってどんな感じ?

アフリカ英語の訛りはどんな感じか、まずは実際に聞いてください。僕がウガンダの友人と対談している動画になります。35秒くらいから、彼が話し始めます。

 

訛りと一言で表しても、もちろん人にはよるのですが、特に東アフリカの人たちが話す英語は、語尾の母音を伸ばし、かつ語尾の音を上げる癖があるように感じます

 

例えば上の動画だと、43秒の「help」の語尾「プ」を伸ばしていたり、50秒の「That」の語尾が「イー」と伸びたりしています。

 

他にも、48秒の「I can't deny the fact~~」の「can't」を「カント」と発音するなど、訛りに特徴があります。ひとつ一つの英語の発音に、強いアクセントがありますよね。

 

また、アフリカ英語にはリエゾンがありません。例えば"I'm going to"を"I'm gonna"、"I want to"を"I wanna"とは言わず、そのまま

 

  • アイム・ゴーイング・トゥー
  • アイ・ウォント・トゥー

 

と話す人が多いですね。

 

アフリカは植民地時代の影響で英語が通じる国が多い 

世界史を学んだ人なら、19世紀末以降、ヨーロッパによってアフリカ大陸が植民地支配された歴史を知っているでしょう。

 

植民地時代、最も多くの領土を獲得したのはイギリスとフランスです。21世紀になってもアフリカの国々で英語やフランス語が広く浸透しているのは、この植民地時代の影響が残っているからです。

 

僕が活動するウガンダは植民地時代の宗主国がイギリスだったので、今でも英語が公用語になっています。ビジネスマンや大学生が英語を話せるのはもちろん、タクシー運転手や屋台の店員も、あたりまえのように英語で会話していますね

 

アフリカでは"日本人訛り"の英語が通じやすい

アフリカで10年以上働く日本人からこんな話を聞きました。「アフリカでは"日本人訛り"の英語が通じやすいよ」

 

先ほども書いたように、アフリカ英語では"I'm gonna"などは使わず、そのまま”I',m going to”と発音します。

 

この時、そのまま日本語のカタカナをイメージしながら「アイム・ゴーイング・トゥー」と発音するのが、実はアフリカでは通じやすいのです。

 

アフリカ人の英語はほとんどが第二言語

アフリカ英語 訛り

 

アフリカ人の英語は、その多くが「第二言語」としての英語です。

 

例えばウガンダでは英語が公用語になってはいるものの、「ルガンダ語」や「アチョリ語」といった地元の言葉がほとんどの人の母語です。幼い子どもであれば、英語は話せないけど、地元の言葉は話せる…というケースがほとんど。

 

英語が苦手という人も、会話の相手がネイティブより日本人の方が通じた、会話が成立した、という経験はないでしょうか?

 

僕の印象ですが、ネイティブスピーカーよりも、第二言語として英語を話す人同士の方が、相手が英語で何を言おうとしているのかを汲み取る能力が高い、もしくはお互いの共通認識が重複している部分が広いと思います。

 

だから、コミュニケーションが取りやすいのです。アフリカに留学して英語を勉強する、というのも意外とアリかもしれませんよ!