原貫太の国際協力ブログ

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起業家に余計なプライドは要らない。3つの理由を説明。

起業してから、もうすぐ一年が経ちます。

 

昨年5月にコンフロントワールドを起業し、たくさんの人と出会い、関係を持ちながら、一年間走り続けてきました。その中で、一つの気づきが自分の中に芽生え始めています。

 

 

起業家に、余計なプライドは要らない。

 

 

もう、本当に感じています。将来的に起業を考えている学生の皆さん、早い段階で余計なプライドは捨てちゃいましょう。

 

もちろん、すべてのプライドが悪いとは言っていません。プライドにも、良いプライドと悪いプライドがあります。タイトルで書いた「余計なプライド」は、悪いプライドの方です。

 

起業家はその立場上、できる限り余計なプライドを注ぎ落した方が良いです。3つの理由を説明します。

 

 

他人からの意見に耳を傾けやすくなる

起業家 プライド

 

役職にもよるかもしれませんが、起業家になると、自分よりも「上」の立場に就く人がいません。だからこそ、組織の内部にせよ外部にせよ、歯に衣着せず意見をしてくれる人の存在はとても有難いもの。その存在がいなくなった時、死ぬほど視野が狭い人間になります。

 

同じ組織の中でも、「横」や「下」から向けられる意見に対して、どれだけ素直に耳を傾けられるか。コンフロントワールドは学生のスタッフも多いことから、その大切さを痛感しています。

 

余計なプライドがあると、「自分はめちゃくちゃ努力している」「自分はもっと深いレベルまで考えている」といった驕りが邪魔をして、他人からの意見を素直に聞けなくなってしまいます。

 

例えば、大学生の時から400人の前で講演をしてきた僕も、「話し方はこうした方が良い」と、未だに意見をしてもらうときがあります。その時に、「いや、僕はまだ大学生なのに、これだけ立派に講演しているんだぞ」という余計なプライドがあると、その意見に耳を傾けられなくなってしまうのです。他人からの意見は、良い悪いに関係なく、”絶対”であるにもかかわらず。

 

他人からの意見を素直に聞くためにも、余計なプライドは要りません。

 

 

他者を受け入れ、チームとしての行動がしやすくなる。

起業家 プライド

 

余計なプライドがあると、他人よりも勝っていたいという驕りや、正しいのは自分なんだという思い込みが生まれます。そして、他者を受け入れられなくなり、チームとしての行動ができなくなるのです。

 

プライドが無くなれば、目先の違いや損得には囚われずに、ビジョンやミッションから、より大きな視点で考え事ができるようになる。考え方も性格もバラバラな人たちがチームとして集まり行動するからこそ、大きな視点から動きを捉えることが大切です。

 

僕はここ最近、他者を受け入れ、チームとして行動をするために、「ごめんなさい」「ありがとう」を素直に言えるようになりたいと考えています。

 

同じ組織で動いていれば、相手に迷惑をかけてしまったり、何かをしてもらったりするのは仕方がないこと。そんな時は、余計なプライドなんか捨てて、素直に「ごめんなさい」「ありがとう」と伝えればいいのです。

 

 

失敗を恐れなくなる。失敗を反省できる。

起業家 プライド

 

失敗を恐れるあまり、リスクある行動が全くできない人は、起業に向いていません。失敗したとしても、その失敗を糧にして、次の成長に繋げていく。そんな気持ちが必要です。

 

僕自身、この一年間でいくつも失敗をしてきました。まだまだ十分ではないとおもっていますが、その度になぜ失敗したのかを考え、どうやったら次に繋げられるかを考えてきました。コンフロントワールドにも、「私たちは、反省を活かし次の一歩につなげます」というクレドがあります。

 

けど、プライドがあると、失敗することを恐れるあまりに、行動を起こしにくくなってしまうのです。そしてまた、失敗をした時に、素直に反省することができなくなる。

 

余計なプライドを捨てることで、挑戦しやすくなります。

 

 

逆に、起業家にとって良いプライドは?

起業家 プライド

 

ここまでは、起業家に要らない余計なプライド、悪いプライドを考えてきました。では逆に、良いプライドとは何でしょうか?

 

それは、プライドの言葉通りの意味、つまり自分を尊敬する心(自尊心)です。

 

自分自身が、自分の考えに肯定的でいられること。自分自身が、自分を受け止めてあげること。

 

もちろん、柔軟性は必要です。肯定感が強すぎるあまり、周りからの意見に耳を傾けられなくなったり、他者を受け入れられなくなったりしたら、それは悪いプライドになってしまいます。

 

起業した当初は、悪い方のプライドはズタズタにされます。それでも、「自分は自分なんだ」と原点に立ち返ることができる。そのためのプライドが、良いプライドです。

 

 

まとめ

起業家に余計なプライドは要りません。起業した当初はやたらツンツンしていましたが、挑戦する過程で難しさを知れば知るほど、余計なプライドなんか捨てた方が良いことに気が付きました。

 

なぜなら、大切なのは自分のプライドを守ることではなく、組織を、事業を成長させ、ビジョンの実現に近づいていくことだからです。

 

 

 

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