原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの支援活動から起業論、トラベルハックまで。

NPOとボランティアの違い 「NPOは無報酬」なんて幻想に過ぎないよ

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NPOとボランティアの違い、あなたは明確に説明できますか?

 

早稲田大学に通いながら、NPO法人設立に奮闘している原貫太(@kantahara)です。NPO法が誕生してもう20年以上経ちますが、未だに「NPO=ボランティア」と考えている人が多いですね。ふざけたこと言っちゃいけません。

 

NPOを起業している話をすると、時々「え、NPOってボランティアですよね?どうやって生計を立てていくのですか?」と質問されます。もういい加減、その都度NPOとボランティアの違いを説明するのに疲れてしまった(笑)

 

NPOとボランティアの違い、この記事で明確にしておきましょう。

 

 

 

 

NPOがボランティアならどうやって食べていけばいい?!

NPO ボランティア 違い

アフリカのNPOで活動していたときの筆者(左から2番目)

 

NPOが全員ボランティアなら持続可能性は少ない

NPOとボランティアの違いの前に、「NPO」という言葉について解説しておきます。

 

そもそもNPOとは、Non Profit Organization(ノン・プロフィット・オーガニゼーション)の頭文字を取った略称で、日本語では「非営利団体」と称されます。この非営利団体という呼び方が、誤解を招く一つの原因になっています。

 

つまり、皆さんの中では

 

NPO

非営利団体

「営利」に「非」ず

無報酬で行う

ボランティア

お金を取るべきではない

 

という構図が出来てしまっているようです。

 

「非営利なんだから、お金は取らないでしょ?」と考えている人がいますが、もしNPOが全くお金を取らずに、全て”手弁当”(無報酬、ボランティア)で活動していたら、組織は継続していきませんよね?

 

NPOといえども、全員が全員ボランティアで活動していたら、持続可能とは言えません。事務所の維持費、職員の給与、交通費、プロジェクト費用など、活動をするためには「お金」が必要になります。あたりまえのことです。

 

 

NPOは”営利のためではない”組織

お金をもらうこと自体は、営利活動ではありません。NPOの活動は、「利益を生む”ための”活動ではありません」というものです。

 

その意味で、NPOのより正式な名称は、「Not for Profit Organization」、つまり「"営利のためではない"組織」になります。これは、内閣府の「NPOホームページ」にもハッキリと記載されています。

 

「NPO」とは「Non-Profit Organization」又は「Not-for-Profit Organization」の略称で、様々な社会貢献活動を行い、団体の構成員に対し、収益を分配することを目的としない団体の総称です。

したがって、収益を目的とする事業を行うこと自体は認められますが、事業で得た収益は、様々な社会貢献活動に充てることになります。

 

 

NPOとボランティアの違い

NPO ボランティア 違い

国際協力NPOでインターンしていたときの上司と南スーダン難民の人たち

 

NPOは組織に、ボランティアは個人に注目する

NPOとボランティアという言葉の基本的な違いは、NPOが"組織"に注目し、ボランティアが"個人"に注目するという点にあります。

 

ボランティアは、ある社会課題を解決するために、

 

  • 自発的に
  • 利他性のある活動を
  • 無報酬で行う

 

人々を指します。

 

一方で、NPOは、社会課題のために活動したい人が集まって構成される組織を指します。この組織には、ボランティアのみならず、有給スタッフも含まれます。

 

ボランティアもNPOも、自発的に社会貢献活動を行うという点では同じですが、ボランティアは個人に、NPOは組織を指す言葉です。

 

2017年11月現在、代表である僕を含めて、コンフロントワールドのスタッフは全員が「ボランティア」です。つまり、

 

  1. 自発的に(自分がやりたいからスタッフになっている)
  2. 利他性のある活動を(アフリカの難民支援等)
  3. 無報酬で行う(交通費などの必要経費以外は受け取っていない)

 

ボランティアで構成されているNPOです。

 

来年からは、僕が専従スタッフとなり役員報酬をもらう予定ですが、それを考慮すると、それぞれのスタッフ”個人”に注目した上で、その人の活動形式が「ボランティア」か「有給」か、違います。でも、”組織”全体に着目すれば、それはNPOの活動です。

 

NPOとボランティアの違い、というよりも言葉の違いは、NPOが組織全体に着目し、ボランティアが構成する個人に注目するという点にあるのです。

 

 

NPOはお金を貰ってはいけない、というのは幻想に過ぎない

NPO ボランティア 違い
NPOの活動について講演する筆者

 

社会課題に取り組む、別の言い方をすれば「困っている人を助ける」NPO。

 

「困っている人を助ける」というと、イメージされるのは”慈善””チャリティー”。そのイメージが、「NPO=ボランティア」など、偏った見方を創り出すことに繋がっているかもしれません。

 

困っている人を助ける活動だからといって、それを実践する人たちがお金を受け取ってはいけない、というのは”幻想”です。逆に、社会課題がますます複雑化している今日、社会から求められている活動だからこそ、「報酬」を受け取るにふさわしい活動だと思います。

 

NPOの活動がもっと認知され、「ボランティア」ではなく、より”主体的”に、そしてより”継続可能”な形で、NPOで活躍する人が増える社会を望みます。

 

 

まとめ

少し話が逸れましたが、しばしば混同されるNPOとボランティア、その根本的な違いは

 

  • NPO…組織に着目する
  • ボランティア…個人に注目する

 

点にあります。

 

NPOの世界を基礎の基礎から理解したい人、『NPOの教科書』も参考にしてみてください。非常に平易に書かれており、NPOの入門書決定版と言える一冊です。

 

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www.kantahara.com