原貫太の国際協力ブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカ、社会問題などのテーマを中心に解説しています。

飽きないプレゼンを作り上げる3つの方法 90分間一人も寝させない!

仕事柄、僕は人前でプレゼンテーションをする機会が多い。つい先日も、早稲田大学で90分以上の講義を担当した。聴講者は約100人だった。

 

設立したNPOの活動報告会や、高校・大学での講演。僕が話すテーマは、アフリカの紛争やNGOの活動について。興味がある人なら良いかもしれないが、ほとんどの人にとっては退屈なテーマだ。

 

だから、どうやったら飽きないプレゼンができるか、観衆を寝させないプレゼンができるか、僕はずっと考えてきた。

 

大学生なら、ゼミでのプレゼン。社会人なら、会議でのプレゼン。だれもが一度は、「人を惹きつけるプレゼンがしたい」と思ったことがあるだろう。

 

これまでの講演やプレゼンの経験を踏まえて、僕なりに「飽きないプレゼン」を作り上げるためにできることを考えた。それが、以下の3つだ。

 

  1. 写真・動画の多用
  2. 声に抑揚をつける
  3. マシンガントーク

 

もちろん、プレゼンの目的や内容によっては変わるかもしれないが、どうやったら観衆が飽きないプレゼンができるか、寝させないプレゼンができるか、悩んでいる人の参考になれば嬉しい。

 

 

飽きないプレゼンを作り上げる3つの方法

写真・動画の多用

飽きないプレゼン

 

飽きないプレゼンを作り上げる3つの方法、一つ目は「写真・動画の多用」だ。

 

正直、何てことはない。きっと、プレゼンの資料を作成する時、多くの人が意識していることだろう。

 

僕の話をしたい。先ほども紹介したが、僕が講演会でプレゼンをする内容は、アフリカでの活動についてだ。正直、ほとんどの聴講者にとっては、アフリカなんて”遠くの世界”に過ぎない。リアルを感じられないのだ。

 

だから、いかにして現場のリアルを届けるかを考える必要がある。そのために、写真と動画が絶対に必要になるのだ。

 

実際、アフリカの難民キャンプの様子、紛争で傷ついた子どもたちの様子、経済的に困窮した人々の様子、これらを写真や動画を通じて聴講者に見せると、どんな人も惹きつけられた表情を見せてくれる。

 

自分にとっては100%理解できる内容であっても、初めてプレゼンを聴く人にとっては、その内容が”他人事”に過ぎない場合がある。だからこそ、写真や動画を使い”リアル”を届けることで、聴講者を惹きつけるのだ。

 

 

僕がプレゼンをする時は、PowerPoint全体に写真を埋め込み、多少背景を透過させて、その上に直接文字を書くという手法を多用している。これによって、テキスト上の情報に加え、視覚的な刺激が生まれるのため、聴衆が飽きないプレゼンをすることができる。

飽きないプレゼン

 

PowerPoint2013でこれを行う方法を簡単に説明しておくと、 

 

  1. スライドを選択して右クリック→「背景の書式設定」をクリック
  2. 画面右に「塗りつぶし」というのが出てくるので、その中から「塗りつぶし(図またはテクスチャ)」を選択
  3. スライドが茶色に変わるが気にせず、「図の挿入元」から「ファイル」をクリックして使いたい写真を選ぶ
  4. 「透明度」のパーセンテージを選択する。数値が高ければ高いほど透明度が増し、その上に書く文字が見やすくなる。
  5. 通常通り、スライドに文字を書く。

 

写真や動画を多用することは、飽きないプレゼンを作るための基礎中の基礎だ。PowerPointの編集もうまく活用してほしい。 

 

 

声に抑揚をつける

飽きないプレゼン

 

飽きないプレゼンを作り上げる3つの方法、二つ目は「声に抑揚をつける」だ。

 

これも、プレゼンスキルとしては至って普通かもしれない。だが、実際に聴衆の前で話している時、最初から最後まで声の抑揚を意識するのは、意外と難しい。

 

かつて塾講師バイトをしていた時に上司から教わったのだが、普段の自分の話し方(口調)を

 

スピード:早い or 遅い(ゆっくり)

声の大きさ:大きい or 小さい

 

の4分割で考えた時、強調したい所をその真逆の口調で話すと、聞き手を惹きつけることができると言われている。

 

例えば、僕の場合は普段から「早い×大きい」口調で話すので、強調したい部分は「遅い(ゆっくり)×小さい」声で話すと、聴講者を惹きつけることができる。

 

 

 

マシンガントーク

飽きないプレゼン

 

飽きないプレゼンを作り上げる3つの方法、最後は「マシンガントーク」。つまり、早口だ。

 

たしかに、プレゼンをする側としては、何十分も早口で話し続けるのには少々体力を要する。しかし、聞き手の脳みそに膨大な情報を送り、「飽きる暇を与えない」というのも、飽きないプレゼンを作るための一手法だ。

 

僕自身、大学の授業を90分間受けていた中で、「面白い!」「時間があっという間に過ぎてしまった!」と思えたのは、大抵教授が早口トークだった時だ。そんな経験、誰しも一度はないだろうか?

 

ただ、早口トークでプレゼンをするのは、諸刃の剣ではある。例えば、聴講者が小さな子どもやお年寄りの場合、話の内容についていくことができず、結果として飽きさせてしまうケースもある。その意味で、ある程度の使い分けは必要だろう。

 

 

まとめ

僕なりに考えた「飽きないプレゼン」を作り上げるためにできることは、

 

  1. 写真・動画の多用
  2. 声の抑揚をつける
  3. 早口で話すことで聴講者の脳みそに膨大な情報を送り込む

 

の3つだ。すべて意識できると、僕の経験では9割以上の人は寝ることなく、飽きることなく、最後までしっかりと話を聞いてくれる。

 

参考になれば嬉しい。