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原体験は一つではない? 「計画的偶発性」理論から考える問題意識と価値観の変化(1/2)


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photo by m.a.r.c.

 

大学在学中、私は幾つかの途上国へと足を運び、ストリートチルドレン、児童労働、スラム(貧困地区)、物乞い、都市部と農村部の格差、HIV/エイズ、紛争、虐殺、子ども兵など、様々な問題と向き合ってきた。もちろん、問題毎の向き合い方や向き合った時間(量)に差はあるものの、いずれにせよ様々な問題を知り、そして考えてきた。

 

「フィリピンの少女(ストリートチルドレン)との出会い~僕が「国際協力」に目を向けたきっかけ~」で書いたように、私が国際協力の世界に足を踏み入れたきっかけとなったのはストリートチルドレン問題であり、当時はそれに対して強い問題意識を持った。だからこそ、自分で学生団体を設立して、バングラデシュのストリートチルドレン問題と向き合ってきた。

 

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確かに、原体験と呼ぶべきものは存在する。私の場合、フィリピンで物乞いをするストリートチルドレンの少女と出会ったことが、原体験と呼べるものだろう。その時に感じたことや考えたことは今でも思い出すし、その経験があったからこそ、今日の自分があることは間違いない。

 

しかし、長い人生を考えた時、原体験とは一つに限定できるものではないと思うのだ。

 

原体験とは、「体験」に「原」、つまり「物事のはじめ」が付いた熟語。「人の生き方や考え方が固まる前の経験で、以後の生き方・考え方の形成に大きく影響を与える体験」のことを指す。

 

確かに、私のフィリピンでの経験は、"世界の不条理"に挑戦するという私の信念を誕生せしめ、その後の生き方や考え方に大きな影響を与え、そしてストリートチルドレン問題に対する問題意識を湧き上がらせたのは間違いない。

しかしながら、今振り返ってみると、国際協力の世界に足を踏み入れてからというものの、知識や経験を積んでいくに従って、児童労働や紛争など、その他にも様々な問題意識を抱き、今では子ども兵問題に強い問題意識を持ち、東アフリカのウガンダにて元子ども兵士社会復帰支援プロジェクトに携わっている。つまり、その世界に足を踏み入れてみなければ、絶対に分からないことがあるのだ。

 

計画的偶発性という言葉を知っているだろうか。スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した理論で、「個人のキャリアの8割は予想しない出来事や偶然の出会いによって決定される」とし、「計画的に偶然を設計していく事で、自分のキャリア・アップを実行していく」という考えだ。

 

→→原体験は一つではない? 「計画的偶発性」理論から考える問題意識と価値観の変化(2/2)」

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