原貫太の国際協力ブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカ、社会問題などのテーマを中心に解説しています。

"行動力"の理由と高め方 「そうだ、アフリカ、行こう。」

冬休みをどう過ごそう・・・

一昨年11月、アメリカに留学していた私は、12月末から始まる1か月間の冬休みをどのように過ごすべきか、悩んでいた。

 

元々、日本に一時帰国することも考えていたけど、航空券は安くても往復で10万円程度。それに、その翌年5月末に「1年ぶりに日本に帰国した!」という感覚を味わいたかったから、一時帰国することは諦めた。

 

次に出てきた選択肢が、アメリカ横断。Amtrak(アムトラック)やGreyhound(グレイハウンド)といった高速鉄道・バスを乗り継ぎ、アメリカを横断する。良い。凄く良い。Oasisの『Whatever』なんて聴きながらアメリカを横断したら、それはもう、男のロマン。

 

そんな感じで、早速プランを考え始めたものの、10分後くらいには「厳しいな、これ笑」と一人頷いた。

 

尋常じゃない金がかかる。amtrakやGreyhoundを利用するのに必要な交通費もさることながら、宿泊費や飲食代がバカみたいにかかる。アメリカ、物価高い。

 

「アメリカ横断は、キャンピングカーでも借りて、友達数人と一緒にやった方が良いな。」

「まぁそんなにアメリカ横断したいわけでもないし。笑」

 

そんなこんなで、一時帰国もアメリカ横断も気の進まない僕にふっと閃いた3つ目の選択肢が、アフリカ。

 

「そう言えば、日本とアフリカって遠い感じするけど、アメリカとアフリカって(距離的に)近い気がするぞ(実際はそんなに変わらない)」

「アメリカだったら交通費、宿泊費、飲食費をいちいち気にしないといけないけど、アフリカだったら物価も安いしストレス少ない!(まぁ航空券代かかるけど)」

 

と、まぁこれくらいの経緯で、アフリカに行くことを思い立つ。

 

本当は南米を廻ることも考えていたが、航空券代がアメリカ⇔アフリカ と アメリカ⇔南米 でそれほど変わらなかったので、アフリカを選択。

 

というのも、「アフリカへ行きたい」という気持ちは、国際協力の世界に足を踏み込んでから何となく抱いていた。将来的にも国際協力活動に携わろうと決めている人間として、早いうちにアフリカの大地を踏みたいと思っていたが、日本にいる間はバングラデシュ国際協力隊の活動に忙しかったり、大学生活で忙しかったりと、プライベート(笑)でアフリカに行く時間はなかなか取れなかった。

 

ということで、数ある選択肢から、冬休みのアフリカ渡航を決意。無事航空券を購入したのでありました。

 

使命感なんて無かった

………とまぁ、アフリカに行くことを「決めた」経緯は本当にこんなもんで、航空券を購入した時点では、「元子ども兵へのインタビュー」「HIV/AIDs孤児へのインタビュー」「難民キャンプ視察(叶わなかったが)」などの予定は全く無かったし、見て分かるように、ぶっちゃけ大した使命感やらも無かったわけです。

 

ましてや、「伝え続けること~"世界の不条理"と向き合って~」で綴ったような、「(アフリカに行ったら)伝える責任を感じた」なんてのも、「入ってみた」から感じたこと。

 

正直に、私は大学生という立場にしては、「国際協力」という観点においては相当色々な事を経験してきています。

 

そして、しばしば言われるのが、「行動力凄いね」

 

 

 

ん?行動力ってなんだ??

 

私は、自分がその瞬間に「やりたい」「やるべきだ」と感じたことに、素直に向き合っているだけ。自分が「やりたい」「やるべきだ」と直感的にでも感じたのなら、その事にしっかり向き合った方が方が良いでしょ。

 

その時考えるべきは、「やる」「やらない」の二択ではなく、「どのようにしてやるか」がという問い。

 

「どのようにしてやるか」に向き合う

アフリカ渡航に関して言えば、「費用はいくらかかるのか」「渡航するのに必要な物は」「現地では何をするべきか」など、「どのようにしてやるか」を考えるためのTo Doリストを一つずつ潰していけばいい。単純。

 

そして、スタート地点が明確なのであれば、早速そのスタートを切ってしまえば良い。アフリカ渡航で言えば、航空券を購入する。僕はアルバイトで貯めたお金があったから、早速購入権を購入するところから始めました。正直、あまり深く考えすぎずに購入ボタンをクリックした覚えも…

 

そうすれば、もうスタートを切ってしまったのだから、「どのようにしてやるか」を考えざる得ないし、考えようというモチベーションも上がってくる。

 

これを、一言で「行動力」とまとめられるかもしれないけど、自分が「やりたい」「やるべきだ」と感じたことに、素直に向き合っているだけのこと。「どのようにしてやるか」という問いに一つずつ答えを出しながら、とにかく最初のスタートを切ってみること。

 

これは、僕が学生NGOバングラデシュ国際協力隊を立ち上げ、本格的に国際協力の世界へと足を踏み入れた時にも、同じことが言えるはず。今度時間がある時に、振り返ってみよう。