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原貫太公式ブログ「世界まるごと解体新書」

アジア・アフリカでの活動からニュース解説記事、ライフハックまで。原貫太が世界をまるごと解体します。

IS「20人殺害」と主張--武装集団が飲食店を襲撃、多数の外国人が人質に(バングラデシュ)

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7月1日夜、バングラデシュ首都ダッカのガルシャン地区で武装した複数の男がレストランを襲撃、爆発物を爆発させた他、警察との間では銃撃戦が発生した。既に警官2人が戦闘で死亡しており、30人以上が負傷したと報告されている。本襲撃事件に関して、ISによる犯行声明が出されている。

 
ISによる通信社「Amaq」は、"異なる国籍の"人間20名を殺害したと発表しているが、政府当局はこの情報の信憑性をまだ確認していない。現在も外国人20名以上を含む人質が拘束されていると報告されている。日本人も人質に含まれているとの情報もあるため、外務省と在バングラデシュ日本大使館は確認を急いでいる。
 

警備が厳重な地域で起きた外国人襲撃

バングラデシュでは、今回の様に人質を取る襲撃事件は過去に実例が無く、初めてのケースであると指摘されている。
 
近年世俗主義者や活動家、少数派の殺害が相次いでいるバングラデシュ。しかしながら、(昨年9月下旬から10月初旬にかけて首都ダッカでイタリア人男性が、北部では日本人の星邦男さん(66)が何者かに襲撃され殺害されてはいるが)外国人を標的にした襲撃事件が起こることは珍しい。各国の大使館が集まり、警備も厳重なため比較的治安の良い地域と考えられているガルシャン地区で起きた今回の事件は、同国の過激派にとって大きな変わり目となるかもしれない。

 

過激派の取り締まりを強化する中で起きた事件

最近ではバングラデシュ当局は過激派の取り締まりを急激に強化しており、3日間でイスラム組織の戦闘員と考えられる119人を含む8000人以上を逮捕したと、先月13日に警察が発表していた。警察の声明によると、逮捕された戦闘員の多くが非合法組織「ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(以下JMB)」のメンバーだった。JMBはバングラデシュをシャリーア(イスラム法)に基づく国家にすることを目的として1998年に設立されている。

その一方で、野党バングラデシュ民族主義党(BNP)や他組織からは、一連の取り締まり強化は恣意的な逮捕であると指摘されているほか、野党の幹部や党員を拘束することが目的であり、政府側による政治的思惑が裏にあるとも批判されている。

 

これまでバングラデシュ政府は「同国にISは存在しない」と主張し続けてきたが、今回の外国人襲撃事件を機にその姿勢を変えるのか、また更なる取り締まりの強化に踏み切るのか、今後の動向に注目したい。

 

(関連記事:バングラデシュで高まるイスラム過激派--懸念されるISの脅威