原貫太公式ブログ「世界まるごと解体新書」

アジア・アフリカでの活動からニュース解説記事、ライフハックまで。原貫太が世界をまるごと解体します。

国際ニュース/解説記事

想像する力、人間としての責任-6月20日は世界難民の日(2017)

2001年からの毎年6月20日は、国際デーの一つ「世界難民の日」とされており、難民の保護や支援に対する世界的な関心を高めるために、各地でイベントや運動が行われている。 昨年6月20日にUNHCRが発表した報告書によれば、世界の難民や難民申請者、国内で住居…

政府軍が夫を誘拐「今は生きているかも分からない」南スーダン紛争のリアル

南スーダンに派遣されていた自衛隊が先月27日に撤退してから2週間以上が経った。同国を巡る報道はますます減っていくが、『自衛隊が撤退しようが撤退しなかろうが、南スーダン難民・国内避難民の「苦しみ」は変わらない』。 2013年末に内戦状態に陥り…

世界で最も急速に深刻化する難民危機-国連「南スーダン難民支援、資金86%不足」

写真:コンフロントワールド 先月から自衛隊の撤退が始まった南スーダン。今月末までの数回に分けて、施設部隊の約350人全員が帰国する。 自衛隊が南スーダンから撤退していくにあたって、一部の活動家やジャーナリストは日本国民の同国に対する関心が薄れて…

加害者であり被害者である子ども兵-紛争の悪影響は時空を超える(南スーダン難民)

紛争当事国での被害が甚大である一方で、時間・空間を超えた二次、三次の被害もまた甚大であることを、私は一つのニュースから痛感した。

子ども兵(少年兵)に家族殺害を強要―世界から恐れられた男「コニー」の探索が終わる

Ugandan soldiers at Forward Operating Location Kasenyi (photo by Commons Wikimedia) 10万人の犠牲者、3万人の子ども兵士を生んだウガンダの反政府組織「神の抵抗軍」(英名:Lord's Resistance Army/LRA)。その司令官であるジョセフ・コニーの探索・…

子どもが餓死する南スーダン(アフリカ)と毎年4000万人分を食糧廃棄する日本(アースデイ)

私たちは、一体いつまで「大量生産・大量消費」の生活を続けたいのだろう。 今のままの生活スタイルを世界、特に先進国と呼ばれる国々が続けていけば、22世紀に突入する頃には、世界中の資源が枯渇し、環境は破壊され、豊かだと考えられていたはずの現代社会…

他国の紛争にどれだけ責任を負うべきか―ルワンダ虐殺におけるアメリカの失敗を再考

前回の記事では、「フツ VS ツチ」という民族対立の構図が植民地時代のヨーロッパ(ベルギー)によって作られたことを説明しました。間違っても「アフリカの人たちは元々野蛮だから民族間で争った」なんて考えてはいけません。 1994年4月7日から虐殺が…

自衛隊が撤退しようが撤退しなかろうが、南スーダン難民・国内避難民の「苦しみ」は変わらない

この記事を読んでいる方に、忘れてほしくないことがあります。 先月10日、日本政府は国連の南スーダン派遣団に参加している陸上自衛隊の施設部隊を、5月末で撤退させる方針を決めました。撤退する自衛隊の第1陣約70人は、今月19日に帰国すると発表さ…

ルワンダ・ウガンダの「平和」とコンゴの「紛争」―大湖地域の政治的パワーバランス

以下の記事も併せてご覧ください。 www.kantahara.com アフリカ中・東部の紛争において、「ルワンダの虐殺」「ウガンダの子ども兵」「コンゴ民主共和国の性暴力」に関する記事は毎回大きな反響を貰います。 この3つに関して、ルワンダ・ウガンダに関しては…

2歳の女児をレイプ コンゴ、南スーダン…「武器」としての性暴力

photo by European Commission DG ECHO 女性にとって世界最悪の場所 紛争下では、レイプは「武器」として使われる。 アフリカ大陸中部に位置するコンゴ民主共和国。特に東部は、「女性にとって世界最悪の場所」と言われることもある。なぜなら、日々数十人~…

ルワンダ虐殺の背景 ヨーロッパによる植民地化がもたらした「民族」対立

先日書いた記事、「"Never Again" Again. 一夜で4万5千人が虐殺された跡地から、先進国日本に暮らすあなたへ」にとんでもなく大きな反響がありました。 www.kantahara.com ルワンダ虐殺は『ホテル・ルワンダ』や『ルワンダの涙』といった映画を通じて知っ…

南スーダン、NGO職員6名殺害 なぜ援助関係者が狙われる?自衛隊は駆けつけ警護できた?

今月25日、南スーダンで援助関係者6人が何者かに待ち伏せされた上で襲われ、死亡したと国連が26日に発表した。一部の報道によれば、殺害された6人の国籍は3人が南スーダン、3人がケニア。2013年12月に内戦が始まって以来、南スーダンでは少な…

"Never Again" Again. 一夜で4万5千人が殺されたルワンダ虐殺の跡地から、日本に暮らすあなたへ

ウガンダの隣国、ルワンダに来た。「アフリカのシンガポール」と例えられるほど経済成長著しいルワンダは、豊かな自然にも恵まれた美しい国だ。しかし、1994年には100日間で80万人が虐殺される「ジェノサイド」が発生。私がこの国に来るのは2回目…

「紛争が終わっても母国には戻れない」南スーダン難民の声 日本による人道支援は?

2013年12月からの紛争の影響によって、大量の難民が生まれている南スーダン。昨年7月に紛争が再燃してからは家を追われる人が後を絶たず、難民の数は150万人を超え、シリアやアフガニスタンに次いで世界第3位の「難民危機」となっている。現在私…

現地からお願いする。ヨーロッパ、日本よ、ウガンダの南スーダン難民政策を見習ってくれ

photo by Kanta Hara 2013年12月からの紛争の影響によって、大量の難民が生まれている南スーダン。私が今暮らしているウガンダ北部の町グルでも、南スーダン出身の難民をよく見かける。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の発表によれば、2016年12月末時点で…

楽天三木谷社長「入国禁止は許されない」 Twitterでトランプ政策に苦言

photo by Guillaume Paumier, CC-BY. トランプは、大統領になってもトランプでしたね。予想以上に(むしろ予想通りに?)過激な政策を実行していく姿に、僕自身も戸惑いを覚えています。ワシントンDCに留学中の友人がSNSにアップロードするデモの動画からは…

ウガンダ北部への南スーダン難民の流入について①-Adjumani難民キャンプ

UNHCRの発表によれば、ウガンダ北部Adjumaniキャンプの難民・庇護申請者の数は202,780人(2016年10月1日時点)。昨年7月から再燃した同国の紛争の影響により、Adjumani地区のNyumanziレセプションセンターには、毎日3,000人のペースで難民が流入した。

2016年は歴史上「最も暑い」一年 米機関が発表

(photo by David Lally) 今月18日、アメリカ海洋大気局(NOAA)や航空宇宙局(NASA)が、2016年は1880年からの観測史上で最も暑い一年だったと発表した。世界の平均気温は3年連続で上昇し続けており、両機関は温室効果ガスによる影響と共に、2015年・2016…

バングラデシュ・ダッカ人質テロのレストランが経営を再開

今年7月に日本人7名を含む計20名が殺害されたダッカ人質事件で、襲撃に遭ったレストラン「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」が経営を再開したと、今週水曜日に店のオーナーが発表した。The Guardianなど一部の海外メディアが報じている。 襲撃が起きる前…

母親の目の前で子どもの喉を切り裂く民兵 コンゴ紛争の悲惨な実態

彼女は急いで子ども達を家の中に集めてドアにカギをかけた。(中略)ドアはちょうつがいから壊され、民兵たちが中へと押し入ってくる。彼女は恐怖で固まり、民兵たちが彼女の子どもたちの喉を、微笑みながら、歌いながら、マチェーテ(山刀)で一人ずつ切り…

ヨーロッパ到達の難民、2016年は前年比約3分の1に-難民送還合意が大きな要因

2016年に地中海を渡ってヨーロッパに到達した難民や移民の数は、100万人を超えた2015年と比べて約3分の1の36万3348人だったと、国際移住機関(IOM/International Organization for Migration)や欧州対外国境管理機関(Frontex)が今月6日に発表した。一方…

イラク軍が東部モスルの70%を奪還

photo from https://www.flickr.com/photos/thespeakernews/15715981259 イラクテロ対策部隊(CTC/Iraq's Counter-Terrorism Service)司令官が、イスラム系過激派組織ISIS(イラク・シリアのイスラム国/Islamic State of Iraq and Syria)が支配する東部…

インド、200人の子どもをレンガ窯から救出-バングラデシュ現地で感じた児童労働問題の「葛藤」

今月4日(水)、インド当局は、テランガーナ州(Telangana)のヤダディリ地区(Yadadiri District)におけるレンガ工場で児童労働に携わっていた子ども約200人を救出したと発表した。The GuardianやSputnik Internationalが報じている。救出は、児童労働や行…

カラシニコフ(小型武器)と子ども兵(少年兵)-自衛隊派遣(駆けつけ警護)の南スーダンにおける少年兵は?

ある日突然誘拐されて、軍事訓練を受けさせられた後は、最初の任務として家族を殺すことが強要される。男の子であれば戦闘の最前線に送られ、女の子であれば男性兵士と強制結婚をさせられる。仮に軍隊を脱退して地元へと帰還した後も、家族や近隣住民から受…

IS「20人殺害」と主張--武装集団が飲食店を襲撃、多数の外国人が人質に(バングラデシュ)

7月1日夜、バングラデシュ首都ダッカのガルシャン地区で武装した複数の男がレストランを襲撃、爆発物を爆発させた他、警察との間では銃撃戦が発生した。既に警官2人が戦闘で死亡しており、30人以上が負傷したと報告されている。本襲撃事件に関して、ISによる…

4歳の少女をレイプ、女性にとって最悪の場所-アフリカ最大の紛争コンゴの性暴力を考える

アフリカ大陸中央部に位置しているコンゴ民主共和国(Democratic Republic of the Congo)の紛争は、周辺数か国を巻き込みながら、第二次世界大戦後に起こっている紛争としては、世界最多である540万人以上の死者を産み出している。 シリア、イラク、アフ…